チベット仏教

 

 チベット仏教はチベット族、蒙古族、土族などが集まり住む地区で信仰されている仏教です。以前はラマ(師匠或いは上人の意味)を崇敬し、師弟関係を通じて教えが伝えられることから、ラマ教と呼ばれました、今正しい呼び方はチベット仏教です。
 紀元七世紀頃、仏教は唐とインドからチベットに転入された密教的な要素が強い仏教。長期に渡る発展を経て、土着の宗教であるボン教と融合して誕生したチベットの地方色をもつ仏教である。仏教の基本的な教義を保ちながらも、濃いチベット地方色を兼ねた「チベット仏教」が形成された。歴史的には数多い流派があったが、現在は主にゲルク派「黄教派」、ニンマ派「紅教派」、サッキャ「花教派」、カッキョ派「白教派」の四大宗派がある。ダライ・ラマはゲルク派の最高位で、同時にチベット仏教の最高位にある。第2位にあたるのがパンチェン・ラマである。

 漢民族の仏教徒とインド仏教の影響を受け、チベット仏教の寺院は漢民族の宮殿建築になぞって出来ており、規模が大きく、巧みな彫刻と絵画を特色とする。ラサのポタラ宮、レブン寺と青海のタール寺は古代建築の代表といわれている。

 チベット地区にある寺院では、チベット仏教の神秘的な色彩が重視されている。仏殿は一般に高く奥行きが有り、色鮮やかな布の絵が掛けられ、柱には絨毯が巻かれ、薄暗い室内に神秘的な雰囲気を醸し出している。寺院の外観は色彩的な対照が目立ち、壁は赤く塗られ、その上に白や茶色の装飾用の布が巻かれている。経堂と塔は白く塗られ、窓枠は黒く神秘性を表している。

 チベット住民の宗教的風習

 チベット自治区ではほとんどのチベット族、メンバ族、ローバ族、ナシ族の住民などがチベット仏教を信仰し、また多くの庶民がイスラム教とカトリック教を信仰している。現在、チベット自治区では、計1700ヶ所のチベット仏教の活動場所が有り、僧侶の数は約4.6万人。各宗教活動は正常に行われ、信者の要求を満たし信仰の自由が十分に尊重されている。

 チベット族の風俗習慣は尊重・保護され、チベット族と他の少数民族はそれぞれ自らの伝統と風俗習慣に基づき暮らし、社会活動に参加する権利と自由がある。彼らの衣食住はその民族の伝統と習慣に沿っており、冠婚葬祭などでは現代文明や健康的な新習慣を汲み入れている。チベットでは一部の伝統的祝日、例えばチベット暦の新年、釈迦を祭るサガダーワ祭、豊作祭りと他の法会などの宗教活動が今でも続き、これらの活動は中国と世界の現代要素を取り入れている。

チベット仏教各地の同じてないところは

 

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