チベット旅行・ポタラ宮(布达拉宫)
1994年にユネスコの世界遺産に登録されたポタラ宮は。青蔵高原のシンボルであり、ラサの象徴です、ポタラという名は、サンスクリット語のポタラカ(=potalaka。観音菩薩がすむと伝えられる山の名。日本仏教では普陀落)に由来ですが、まずこの地に観音菩離を祀った聖観音殿が建立され、続けてほかの建築物が建てられたところからボタラ宮と呼ばれるようになった。
ラサ旧市街の西部2キロにあるマルポ・リ(チベット語で赤い山を意味し、紅山とも呼ばれる)の南斜面に17世紀中期1645年ダライ・ラマ5世によって正面右の白宮の造営が開始され、 ダライ・ラマ5世の死の10年後、摂政のサンギェ・ギャンツォが紅宮を完成させてようやくすべてが出来上がりました。複合建築宮殿の規模は高さ117m(山を含む)、東西360m、南北300m、外観13階、実は9階建て、面積約12万平方メートル。一説によると、内部には999の部屋があると言われ迷宮のように複雑に入り組んでいます。
白宮はダライ・ラマの住居であると同時に政治を執り行う場所であり、かってのチベットにおける俗の中心だった所だ。これに対し、紅宮には歴代ダライ・ラマの霊塔など宗教に関わる部屋が多くおかれ、聖の中心となっていた。
ポタラ宮 撮影王琦
ラサ旅行のポタラ宮の見学は自由に見学できるわけでなく、決められたコースを見学することになっている。
その順路は、まず、正門から入り、荷物検査を受け、上り階段に向かう。
1西日光殿→2東日光殿→3弥勒仏殿→4曼陀羅殿→5三界殿(ダライ・ラマ14世も使った)→6長寿楽集殿(民衆に人気のある)→7十三世ダライ・ラマ霊塔殿→8上師殿(ラマラカン)→9七世ダライ・ラマ霊塔殿→10聖観音殿(パクパ・ラカン)→11八世ダライ・ラマ霊塔殿→12九世ダライ・ラマ霊塔→13時輪殿(ドゥコル・ラカン)→14釈迦能仁殿(ドワン・ラカン)→15無量寿仏殿(ツバ・ラカン)→16法王洞(チュゲル・ドゥププク)→17普賢追従殿(公桑中珠康)→18金剛仏像(リマ・ラカン)→19紅宮二回廓(壁画)→20西有寂円満大殿(措慶努西平措)→21菩提道次第殿(ランリン・ラカン)→22持明佛殿(リンスン・ラカン)→23五世ダライ・ラマ霊塔殿(いちばんの見どころセド・カン)→24世襲殿(ツンレ・ラカン)。
秋のポタラ宮 撮影王琦
五世ダライ・ラマ霊塔殿、なかでも必見なのが、名前の由来にもなったダライ・ラマ5世霊塔。高さ17mの塔で5トンもの黄金を使い、瑪瑙やダイヤモンドなど1500個もの宝石をちりばめた、「世界無二荘厳」と形容される豪華な造りになっている。
ポタラ宮の見学を終えたら、建物の外に出て北側に下り、ゾンキョ・ルカンを抜けて康昴多北路に出ます。
チベット旅行オンシーズンには、建築物保護のため入場者数に制限が設けられるようになった。
夜のポタラ宮写真